最近のインターネットの動きの中で最も注目すべきなのは、ソーシャル・メディアのすさまじい台頭でしょう。このソーシャルという言葉は、ミクシィのようなソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の普及で、広く使われるようになりました。
ところで皆さんは、このソーシャルを日本語に訳せ、と言われたら、どういう言葉に置き換えますか? たぶん多くの人は「社会的な」とか「社交的な」と訳すのではないでしょうか。
でも、ソーシャルを仮に社会的と訳し、これをソーシャル・メディアやソーシャル・ネットワーク・サービスにあてはめても、いまいつピンときません。「社会的メディア」「社会的ネットワーク」って、いったい何のことでしょう。
一方、このソーシャルには、「社会的な」「社交的な」とは微妙にニュアンスの異なる別の意味があります。
Longman社の英英辞書「Dictionary of American English」で「social」を引くと、次のように解説されています。
1. of or concerning human society or its organization
2. based on rank in society
3. shared with friends
4. forming groups or living together by nature
ここで注目したいのは3のshared with friends(友人らと共有する)です。これには次のような例文が続きます。
We have an active social life. ( = We spend a lot of time meeting friends, etc.)
(多くの時間を友人とともに過ごす)
いかがでしょう。このようにsocialを「友人らと共有する」「友人らと共有される」などととらえると、ソーシャル・メディアやソーシャル・ネットワークの本質が一発で理解できます。shared with friendsを前提に、ソーシャルという言葉を用いたいものですね。
なお、先日、「最新インターネット業界のカラクリがよくわかる本」(秀和システム、2007年)を出版いたしました。本書では、ソーシャル・メデイアはもとより、映像配信やグーグルの動向など、網羅した内容になっています。一度手にとっていただけると幸いです。
