2008-2-23
今だから知りたいドラッカーのイノベーション論

 ドラッカーというと、多くの人はマネジメントという言葉を思い浮かべることでしょう。

 ドラッカーはマネジメントを「組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関」として定義しました。一方、ドラッカーは、企業の存在理由を「顧客の創造」と位置付けます。

 したがって、組織の成果とは、どれだけ顧客を創造するかが決め手になります。そしてドラッカーは、企業がもつべき顧客創造のための機能はマーケティングとイノベーションの2つしかないと喝破します。

 マーケティングとは、ある意味短期的視点での顧客創造といえるでしょう。一方、イノベーションは、シュンペーターが破壊的創造と指摘したように、全く新たな顧客、全く新たな市場を創造することに他なりません。

 いまや日本社会に、右肩上がりを前提として発展は望めません。そこで重要になるのが、過去とは異なる新たな顧客、新たな市場の創造を目指すイノベーションです。そして、このイノベーションを誰もが実践できるように体系化し、その方法論を明示したドラッカーのイノベーション論は、いままた再考されるべきものだと思います。

 今回、このような問題意識から『ピーター・ドラッカーの「イノベーション論」がわかる本』(秀和システム)を出版する運びとなりました。現状の停滞をいかにして打ち破るべきかとお悩みの方には、手前味噌ながら、是非とも一読をお勧めします。

 また、ドラッカーのイノベーション論の概略は、当方のサイトの中にある「30分で理解する定番&最新ビジネス理論」で紹介した下記記事も参考になると思います。

 いずれにしろ、本書を書店で見かけられたら、一度手にとっていただけると幸いです。


© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2011